紅王子と侍女姫  65

 

 

それから数日、ディアナは早朝にローズオイル蒸留の手伝いを行い、昼に入浴を済ませてから東宮図書室へ向かい、ローヴから授業を受ける。軽やかな音楽と共に学べる魔道具のお陰で歴史や王宮行事など王都に住まう貴族子息息女が学ぶべき教養は思ったよりも早く覚えることが出来た。時にカリーナから歴代の王妃の業績やギルバードの姉たちが学んだことを教わることもある。天井まで届く書架から様々な書物を紐解くのも楽しく、いつもあっという間に時が過ぎてしまうと感じるほど楽しいひと時を過ごす。

勉強を終える頃に王子と会う時間や場所が示された書簡が双子騎士から届けられ、指定の場所へと足を運ぶ。案内は双子騎士が行い、そのたびに申し訳ないと思うのだが、移動しながら聞かされる王子の幼少期の話にいつも夢中になってしまう。騎士団での厳しい訓練時の話や領地視察時の苦労話を聞くのはとても楽しく、王子の違った一面を垣間見ることが出来る貴重な時間でもある。何より王子と過ごす時間はとても楽しく、毎日書簡が届けられるのを心待ちにしている自分がいた。 

 

 

 

「お嬢さん、今年のローズオイル蒸留はこれで全て終わりだよ。長い間、毎日朝早い時刻から暑い小屋の中で本当に御苦労さんだったねぇ。ありがとうなぁ」 

「いいえ、皆様からいろいろな御話しを伺いながら、とても楽しくお手伝いさせて頂きました。ローズオイルの蒸留に携わることが出来て、本当に嬉しいです」 

「お手伝いしてくれたお嬢さんに、今回分のオイルをプレゼントしよう」 

今年、全ての蒸留作業が終了したと皆で休憩していると庭師が小瓶に入ったローズオイルをディアナへ差し出した。高価で貴重な品だと知っているディアナは受け取れないと首を振るが、庭師たちは笑って問題ないと言う。 

「前にも言ったが今年は例年より多くの薔薇を蒸留することが出来た。それにギルバード殿下の賓客に手伝わせ、お礼がこれでは申し訳ないくらいだ。試しもやって貰ったし、これも試しだと思って遠慮することなく使ってくれると嬉しいよ」 

「でも庭師様、私などには勿体無い品で御座います」 

「いやいや、お嬢さん。今年の出来はとてもいいと自負している。だから是非使って欲しいと思っている自慢の品だ。お嬢さんに使って貰えると本当に嬉しいよ」

 

他の庭師も笑顔を浮かべて頷くから、ディアナは恐縮しながらも受け取ることにした。試しで貰った小瓶とは違い、一目で高価だと思える豪奢な瓶に気後れしながら蓋を開けると、甘く高貴な香りが広がり鼻を擽る。惚けて見つめていると庭師が目を細めてお茶を飲んだ。 

「また殿下と会うのだろう? その時、ローズオイルの出来を確かめて欲しい。更に芳醇で高貴な香りが出来たと自負しているが・・・、殿下にその良さは理解出来ないか?」 

「そうですよ、ギルバード殿下にローズオイルの香りに意見を求めるのは無理というもの。お嬢さんが気に入ってくれたら、それで充分ですよ。で、どうかな?」 

朝摘みした薔薇の蕾を思い出させる清々しい、それでいて心から癒されるような芳醇な香りに口元が緩み、蓋を閉じながら庭師たちの顔を見回した。 

「とても・・・・素晴らしい品で御座います。遠慮なく使わせて頂きます」 

「それと蒸留の際に出来るローズウォーターをお嬢さんの部屋のバスタブに運ぶように頼んでおいたから、汗を流しながら香りを楽しめるぞ」 

「え? ローズウォーターを、・・・・ですか?」 

「オイル部分の上澄みを除いた、無色の水のことだよ。ローズオイルが溶け込んでいるから化粧水にもなるし、飲んでもいいんだよ」 

「まあ、そんな御品で・・・・汗を流して良いのですか?」 

「いいんだよ、ディアナ嬢! 薔薇の香りで殿下を籠絡させてちょうだい!」

「そうそう、レオンにいつも苛められている可哀想な殿下を癒してあげて~」 

底抜けに明るい声に皆が振り向くと、そこには双子騎士が口角を思い切り持ち上げて近付いて来るのが見え、そしてテーブル上の菓子に目を留めると満面の笑みを零した。庭師が菓子を勧めると嬉しそうに手を伸ばし、口を動かしながらディアナに手紙を差し出す。頬を染めて王子からの手紙を開くと、今日は会議があるため逢うことが出来ないと書かれていた。

 

「あ、ディアナ嬢。殿下から二枚目の内容は絶対だと言われているんだ」 

「それで休憩が終わったら、ディアナ嬢に来て欲しい場所があるんだよね~」 

ディアナが急いで二枚目の手紙を見ると、そこには仕立屋が来るから必ず会うようにと書かれていた。遅くなったが是非受け取って欲しいとあるが、何のことか解らないディアナが顔を上げると双子騎士が菓子を食べながら説明を始める。 

「書いてある通り、殿下が招いた仕立屋が来るんだって。それってさ、国王の誕生を祝う舞踏会用のドレスを作るためだろう? ディアナ嬢のための」 

「ついでに普段用のドレスも作って貰ったらぁ。殿下はそういうのに気付かないだろうけど、そんなにドレスを持参して来てないだろう? 他にも入用があったら街で買って来るとかする? ついでに菓子も買いに行こうよ、ね?」 

「元々、ドレスを着ることが殆どありませんでしたから。でも・・・」 

手紙に視線を落としたままのディアナは、確かに舞踏会用のドレスを贈りたいと言われたことを思い出す。王子に舞踏会用ドレスを贈って頂くなど本当なら畏れ多いことだと辞退したいが、あの時は話しが途切れたままで数日経過していた。もう仕立屋が王宮に向かっているというのに自分の一存で断ることも出来ず、ディアナは目を瞬いて項垂れる。 

「一度・・・・部屋に戻り着替えて参ります」 

「お嬢さん、早速ローズオイルを使ってみてくれないか? 使った感想を聞きたい。後日、殿下の意見も伺っておいて欲しい。自国の特産品でもあるからね。ああ、だけど殿下の意見は香りだけでいいから。肌の使用感はお嬢さんだけが知ればいいよ。万が一、殿下が手ぇ伸ばしてくるなら逃げていいからな」 

「は・・・・はい」 

真っ赤になったディアナを見て皆が楽しげに笑うから、よけいに恥ずかしくて汗が噴き出す。さらに皆の言う通り王子は抱き締めてくるだろうと思えるから、羞恥に赤らむ顔を上げることが出来ない。居た堪れないと急ぎ部屋に戻ったディアナが浴後のドレスを用意しようとして、双子騎士の言う通り、確かに同じものを何度も着回していることに気付き溜め息を零した。 

オウエンが言うほどだ、見てわかるほどなのだろう。 

だけど姉たちが用意してくれたドレスはトランク二つ分にぎっしりと詰められていた。一つはデイドレス、もう一つにイブニングドレスが詰められ、三つ目のトランクには下着や靴が入れられていた。その大きなトランクいっぱいに詰められていたドレスも想定外の長期滞在で一巡以上している。王子と会う時は出来るだけ以前着たドレスと異なるものに袖を通していたが、それももう限界だった。スカーフやコサージュで見た目を変えていたが、双子騎士から指摘されるようでは急ぎアラントルの姉に手紙を書いた方がいいだろう。自分のドレスなどないから、届いた姉のドレスを手直しする時間も欲しい。裁縫が得意なので問題はないが、それを王子に知られるのが怖いと思う自分がいる。カリーナが話してくれた裁縫が好きな貴族息女もいるという言葉だけが救いだと、ディアナは溜め息を零した。

 

 

 

部屋から出ると双子騎士が待っていて、王宮側に向かうから案内すると言う。東宮は王位継承者が住まう宮として特殊な魔法陣が仕掛けられており、滅多なことで他者の出入りが出来ないのだと教えてくれた。厳密な調べが行われ、魔法導師長の許可があってから東宮に足を踏み入れることが出来るのだと。ディアナが目を瞠ると、オウエンが大丈夫だと笑う。 

「ディアナ嬢は別だよ。殿下と魔法が繋がっていたんだろう? まあ、東宮に魔方陣が仕掛けられているとか、ディアナ嬢自身に魔法が掛かっていたのを知っている人物は限られているから、知らない人はすげぇ驚いていたけどね」 

「だよね~。殿下が東宮に連れて来た初めての人物が超可愛い女の子で、その女の子が舞踏会で国王陛下と踊るから注目度が増してるけど、ディアナ嬢は気にしないでね」

「そ・・・そうですか」 

以前、作った菓子を王子に渡そうとして魔法導師長であるローヴを呼び出したのを思い出す。あの時も東宮全体に陣を掛け不審者が入らないようにしていると教えてくれた。しかし、そんな強固な守りを敷いている東宮に連れ来られたのは田舎領主の娘で、周囲はさぞや驚いたことだろう。更にその娘が他国の使節団を接待する舞踏会では国王陛下と踊っていたのだから注目が集まるのは無理はない。

そして王宮に向かうと聞き、質素なドレスを見下ろしたディアナは溜め息を零した。

 

「ん? ディアナ嬢からいい匂いがする。ローズウォーター使ったの?」

「あ、はい。御用意頂きましたので早速使わせて頂きました」

「飲んでもいいって言ってたよね。あとで俺に少しでいいから飲ませてよ」

「オウエン、それはちょっと・・・いや、大分マズイだろう。お前からディアナ嬢と同じ匂いが漂って来たら、間違いなく殿下に叩き潰されるぞ?」 

それは確かにマズイなと双子騎士がケラケラと笑うから、ディアナは思わず俯いた。

そんなことくらいで怒るとは思わないが、眉間に皺を寄せながら鼻をひくつかせる王子が思い浮かんでしまうから、笑っていいのか困っていいのか眉を寄せてしまう。

楽しげに喋り続ける双子騎士と長い廊下を歩き、やがて真白い大きな扉の前に到着した。

エディが扉前の衛兵に目を合わせると扉が開かれ、応接間らしき部屋の中央には女性が三人待っていて、恭しく近付いて来た初老の女性が上品にドレスを摘み上げ、ディアナに丁寧な御辞儀をしてくる。

 

「まあまあまあ、初めまして! わたしくは王都で仕立屋を営んでおりますフラウ・エルサ店の店主、エルサ・ベルゲンと申します。このたびは国王陛下誕生祭で催される舞踏会用ドレスの御注文を頂きまして、誠にありがとう御座います!」 

「こ、こちらこそ御足労頂き、ありがとう御座います。ディアナ・リグニスと申します」 

流暢な挨拶と優雅な仕草に恐縮したディアナがお腹に両手を重ねて深く頭を下げると、マダムの驚いた声が頭上から聞こえた。侍女の挨拶をしてしまったと慌てて顔を上げると、双子騎士が気にもせずに笑みを浮かべてディアナをソファへと誘う。

 

「ディアナ嬢、今回はドレスを作るための採寸だけだから気負うことないよ」 

「そうそう、マダムの言う通りにするだけだからね」

「はい。・・・・マダム、どうぞ宜しくお願い致します」 

姉たちのドレスを作るために町の仕立屋が城に来ることは多々あったが、自分には関係ないと侍女仕事に精を出していたため、仕立屋が何をするのか詳細を知らない。

双子騎士の言うことに頷き顔を上げると、笑顔を浮かべるマダムの背後で様々な布地が広げられているのが見えた。光沢のある、一見で高価だと解かる布地に目を瞠りながらコクリと唾を飲み込む。侍女として織物や繕い物の経験はあるが、自分が知っている布地とはモノがまるで違うと蒼褪めてしまう。その高価な布地で舞踏会用ドレスを作るのかと考えるだけで、ディアナは気が遠くなりそうだった。

 

「王太子殿下と殿下侍従長であるレオン・フローエ様より、お嬢様の美しさを最大限に引き出す最高のドレスを作るよう注文を承りました。色やデザインの好みなど、何か御希望は御座いますか。どうぞ御遠慮なく申し付けて下さいませ」 

「あ、いえ・・・・。全て・・・・マダムに御任せしても良いでしょうか」 

柔らかなマダムの声に、一般的な貴族息女が好むドレスなど知りもしない自分が恥ずかしいとディアナは項垂れそうになった。俯かないよう気を張るが、視界に入る高価な布地に王宮御用達の業者が作るドレスはきっと高いだろうと蒼褪めそうになる。

そこに扉を叩く音が部屋に響いた。

 

「御機嫌よう、マダム。こちらのディアナ嬢は王都に来たばかりの深窓の佳人。殿下が御連れした大切な賓客であり、国王陛下自らが舞踏会の招待状を渡された御方です。マダムには豪華で、それでいて彼女の可愛らしさを損なわない可憐で清楚なドレスをお願いします」 

「まあ、フローエ様!」 

ディアナが驚いて顔を向けると、扉の前には垂れた目を細めて笑みを浮かべるレオンがいた。マダムの許へ向かうと優雅に手を持ち上げて唇を寄せ、そしてディアナの隣に深く腰掛ける。唖然として見つめるディアナにレオンは小さな声で任せて下さいと呟いた。コクリと唾を飲み込んだディアナは肩から力を抜きそっと頷く。突然のレオン登場にひどく驚いたが助かったと思う気持ちも大きい。マダムに何か問われても自分はどうしていいのか戸惑うばかりで返答に詰まっていただろう。

 

「ディアナ嬢、ドレスに関して悩む必要はありませんからね。こちらのマダムは王都一の腕前とデザインを誇る、素晴らしい店の店主なのですから。ディアナ嬢に御似合いになる最高のイブニングドレスを仕立ててくれることは間違いありません」 

「まああ、恐縮ですわ! レオン・フローエ様の御言葉を裏切らぬよう、最高のイブニングドレスをお作りさせて頂きます。では、お好みの色など御希望は御座いますか?」 

レオンの言葉に目を輝かせたマダムが、身を乗り出してディアナに問い掛ける。好みの色と訊かれ、即座に頭に浮かんだのは長年慣れ親しんだ侍女服の藍色。しかし口にしていいのか目を瞬いているとレオンが口を開いた。

 

「ああ、ディアナ嬢には真紅の薔薇色が御似合いでしょう。月光にも似た柔らかな輝きの髪が映えるようなドレスが私は好みですね。しかし先の舞踏会でお召しになっておられた淡い色合いのドレスも美しかった。私が贈った紅い宝飾の髪飾りが良く映えていましたから」 

「レオンの好みはどうでもいいけど、この間のドレスは本当に綺麗だったね。俺たちが贈った耳飾りが良く映えていたもんな」 

ディアナが贈られた高価な宝飾を思い出し小さく震えると、隣に座ったレオンが小首を傾げて見つめて来るのを感じた。どうしたのだろうと顔を向けると頭から足先を注視される。

 

「ああ、いっそのこと殿下の衣装と揃えるのはどうでしょうかね。そうなると濃紺か青藍のイブニングドレス。ドレスに合わせた宝飾はサファイアかラピスラズリ、もしくは幾連にも繋がった真珠も良いでしょうね。二人揃った御姿を想像するだけで・・・・」  

ブツブツ呟くレオンにディアナは一気に蒼褪める。舞踏会に出るだけでも緊張が過ぎるというのに、王子と揃いの衣装など畏れ多いことだと頭の中が真っ白になりそうだ。だけど呆けていたら話がどんどん進んでしまいそうで、ディアナは渇いた咽喉に無理やり唾を飲み込むと掠れた声を張り上げる。 

 

「わ、私は淡い色のドレスが好みです! で、ですから宝飾は前回の御品を使わせて頂きます。私には過分な宝飾ですが皆様から贈られた御品ですから、是非使わせて」 

「ディアナ嬢、それは駄目だよ。また同じ宝飾で舞踏会に出るなんてダメダメ! ドレスが決まったら、似合うような宝飾を贈るからね」 

「そうそう。この間の舞踏会に出席した貴族も多いから、同じ宝飾をつけていると違った意味で注目されちゃうよ。国王陛下と踊る約束をしたんだろ? もちろん、殿下とも踊るんだろう? だから同じ宝飾は使えないからね」 

「まああっ、こちらのお嬢様は国王陛下様、そして殿下と躍られるのですか!? それでフローエ様が殿下の御衣裳を御気にされていらっしゃるのですね。では今日は採寸だけをさせて頂き、お気に召すような最高のデザインを考えておきますわ。では殿下の御衣裳の色が御決まりになりましたら、直ぐにお知らせ下さいませ」 

悲鳴を上げそうになったディアナは急ぎ口を覆いながら必死に首を横に振ったが、双子騎士がにっこり笑いながら追加情報を伝えてしまう。

 

「ディアナ嬢は前回の舞踏会で国王陛下と二回続けて踊って、場に居た皆に大注目されていたんだ。あ、今度は俺とも踊ろうね~。もちろん殿下の次でいいから、ね?」

「あ、俺も踊りたい! オウエンの次に予約ね~」

「前回の舞踏会では国王陛下の次に私とも踊って下さったのですよ。ディアナ嬢、もちろん次回も踊って頂けますよね? 殿下に独り占めはさせませんよ」 

「まあああっ!」 

頬を染めて羨望の眼差しで見つめて来るマダムたちの視線が突き刺さるようで、ディアナは気を失わないよう、自分の手の甲に爪を立てた。

 

「では、採寸を始めさせて頂きます」のマダムの声に二人の女性が巻き尺を持ち近付いて来ると、レオンと双子騎士は隣室の控えの間へと移動していった。

一生を侍女として自分の城で過ごすのだと信じていた自分が王宮の一室で王宮御用達の業者に恭しく採寸されるなど、ひと月前は考えもしなかったことだ。

だけど殿下が自分のために呼んで下さった仕立屋を前に逃げ出すことも断ることも出来ず、されるがままに採寸を受ける。 

胸周りや腰回りは兎も角、足や頭回りまで事細かく採寸され、たっぷり一時間以上経過してからやっと解放されたディアナは、柔らかな笑みを浮かべて満足そうに退室するマダム達に御辞儀をしたまま固まってしまう。

まさか・・・、まさかドレスを脱いでまで採寸されるとは知らなかった。

王宮御用達の仕立屋であるマダムに、質素なドレスだけでなく質素な下着姿まで見られてしまったと蒼褪めて震えが止まらない。レオンに深窓の佳人などと言われた女性が綿の下着を着用していることを、マダム達はどう思っただろうか。

王子の癒しになりたいと思い、そのために勉強に勤しんで来た自分だが、このままでは逆に王子の御名を貶めてしまうのではないかと目の前が暗くなる。部屋に戻ったら急いで絹の下着も送って貰えるよう、姉に御願いしようとディアナは決心した。

 

 

 

 

 

→ 次へ

 

← 前へ

 

メニュー